『眠狂四郎(ねむりきょうしろう』シリーズ第一作!一撃必殺の魔剣《円月殺法》を操って、男も女もニヒル(虚無的)に斬りまくるニヒリズム入門編!

1980年代のある日、アニメ『ハイスクール奇面組』を観ていた私は、一堂零(いちどうれい)や伊狩増代(いかり ますよ)といった駄洒落ネームのメインキャラにまじって登場したサブキャラ、似蛭田妖(にひるだよう )の存在に戸惑っておりました。私は父に聞きました「お父さん、にひるってどう言う意味?」。すると父は言ったのです「ニヒルとは、眠狂四郎のことだ」。

私は愚かにも「奇面組にそんなキャラいたかな…?」と勘違いをしながら、そのままニヒルを突き詰める事なくしばし時が過ぎ…、数ヶ月後テレビで放映されたこのデカダン時代劇『眠狂四郎殺法帖』を観て、遂に《ニヒルとは何なのか》をハッキリと悟ったのであります。

劇中、敵方である伊賀忍者の手裏剣をも上回る勢いで、狂四郎のニヒルな名ゼリフがビュンビュンと飛び交います!少林寺拳法の使い手陳孫、そして加賀前田藩の奥女中千佐という敵対する二派の両方から助太刀を頼まれた狂四郎。一見健気な千佐に対して、狂四郎は助太刀の見返りとして「そなたが俺にできることは一つしかあるまい(ニヤリ)」とあからさまに肉体を要求。スパイであることを見破られた千佐が色仕掛けで迫れば「抱かれても、お前の体は燃えるものか(プイッ)」と冷たくかわす。この狂四郎のニヒルな魅力に、千沙は結局LOVEズッキュン!となってしまうのでありました。千沙を演じるのは、後に勝新太郎の嫁になる中村玉緒。ついでにライバル陳孫を演じるのは勝新の兄・若山富三郎。二人の勝新ファミリーにサンドイッチにされてもなお眩いばかりに輝く眠狂四郎=市川雷蔵の魅力は、没後50年たった今も色褪せぬ魅力を放っているのであります。

最後にもう一つ名セリフを。

互いに剣を抜き、一対一で向き合う伊賀忍者と狂四郎。

 

伊賀忍者 「狂四郎の円月殺法、しかと見届ける!」。

狂四郎 「フッ…それがこの世の見納めだ(ニヤリ)

 

ニヒルの極みだ狂四郎!知りたきゃ早速今日知ろう!

『眠狂四郎殺法帖』皆様とくとご覧あれ!

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