冒頭、ガメラは黒部ダムに出現するなりダムを決壊させるほどの大暴れをみせ〝人類の脅威〟である自らの力を誇示いたします。
一方戦時中に隠されたオパールを持ち帰ろうと、ニューギニアに旅立った圭介と小野寺、川尻の三人は、現地の部族の反対を押し切って禁断の地“虹の谷”に赴き、洞窟でオパールを発見いたします。
しかし川尻はサソリに刺され、圭介は裏切った小野寺によって洞窟に生き埋めにされてしまい、結局オパールは小野寺一人が日本に持ち帰ることに。
ところがこのオパール、実はオパールではなく伝説の怪獣・バルゴンの卵だったのであります。
神戸港に着いた船の中で、小野寺が水虫治療用の赤外線を誤ってこの卵にあてたところ卵が孵化。更にこれも赤外線の影響なのか、生まれたばかりの幼獣はバカでかい成獣へと急成長。こうしてバルゴンは船を転覆させ、神戸の港を破壊しつくして大阪へと移動いたします。
その後、すべての元凶となった小野寺は圭介の兄・一郎と落ち合いますが、一郎に圭介や川尻を裏切ったことをつい口走ってしまい、激高した一郎と殴り合いの大ゲンカ。
元々オパール密輸計画の首謀者だった一郎と、裏切者である小野寺の悪人対決は小野寺が勝利をおさめ、外ではバルゴンと大阪城付近でカチあったガメラとの大怪獣決戦が始まろうとしておりました。
果たして〝人類の脅威〟ガメラ、バルゴン、小野寺のうち、生き残るのは一体誰なのか!?
この作品はガメラを応援する子供が一切出てこない硬派な作品でありまして、バルゴンが人間を食べるシーンをはじめ、子供には刺激の強い描写がちょくちょく出てまいります。
でも一番刺激が強いのはニューギニア人の娘を演じる江波京子が、小野寺のせいで負傷した圭介の腕の傷を見るなり、傷口をベロンと舐める淫靡なシーンなのかもしれません。
怪獣見たさに集まる子らに〝イケナイ大人〟を見せつける!
『大怪獣決戦 ガメラ対バルゴン』
皆様とくとご覧あれ!